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自動旋盤(じどうせんばん)の導入を検討しているものの、「NC旋盤と何が違うのか」「スイス型と主軸固定型はどう使い分けるのか」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

この記事では、自動旋盤(業界では「自動盤」とも呼ばれます)の定義・仕組みから、4種類の分類、国内主要3メーカーの特徴、さらに新品・中古の価格相場まで一通り解説します。

機種選びに必要な判断軸を数値込みで整理しているので、設備担当者や購買担当者の方にすぐ役立てていただける内容です。

自動旋盤(自動盤)とは?定義と基本的な仕組み

自動旋盤の加工サイクル図解

自動旋盤(じどうせんばん、英語:automatic lathe)は、棒状の金属素材から小径の精密部品を連続的に加工できる工作機械です。

バー材・棒材をバーフィーダー(給材機)から自動で送り込む仕組みで、量産現場で広く使われています。

「自動盤」は業界内で広く使われる略称で、JIS規格上の正式名称は「自動旋盤」です。どちらも同じ機械を指しています。

最大の特徴は、材料の供給から切断・排出まで一連の工程を無人で繰り返せる点

にあります。

1本の棒材から同じ部品を次々と自動加工できるため、量産現場での生産性が飛躍的に高まります。

自動旋盤が「自動」である理由——バーフィーダーと連続加工の仕組み

自動旋盤が「自動」であることの本質は、材料を自動供給できるバーフィーダー(給材機)にあります。

バーフィーダーは棒材をセットすると、機械側の指示に従って一定量ずつ材料を送り込む装置です。

コレット(材料を掴む部品)が棒材をしっかり把持し、切削→切断→次の部材送り込みという工程を休みなく繰り返します。

作業者が都度ワークをセットするNC旋盤と異なり、1本の棒材を使い切るまで機械が自立的に稼働し続けるのが大きな違いです。

夜間・休日の無人稼働も実現しやすく、製造コストの削減に直結します。

スイス生まれ、日本で進化した自動旋盤の歴史

自動旋盤のルーツはスイスにあります。19世紀後半、精密な時計部品を量産するためにスイスで開発されたのが始まりとされています。

スイスの時計メーカー・ピーターマン社が原型を作ったことから、業界では「ピーターマン型」と呼ばれることもあります。

その後、数値制御(NC装置)とサーボモータの実用化により、1970〜80年代に機械式カム制御から電子制御へと移行が進みました。

日本ではスイス型の構造をベースに改良が重ねられ、主軸台移動形CNC自動旋盤として独自の発展を遂げました。

現在ではスター精密・ツガミ・シチズンマシナリーといった日本メーカーが世界シェアの大部分を占めており、医療・自動車・電子部品の量産を支える中核設備となっています。

※1

出典:YouTube「スイス型CNC自動旋盤 二九精密機械工業」|futa-q

https://www.youtube.com/watch?v=79U2FsPjBDU

自動旋盤で加工できる部品の種類と精度

自動旋盤が得意とする加工径は、スイス型(主軸台移動形)でφ1〜32mm、主軸台固定形でφ64mm以下です。

「1円玉の1000分の1」に相当するミクロン単位の精密部品も加工できるほどの精度を持ちます。

加工できる部品の例として、時計の歯車・医療機器のカテーテルコンポーネント・自動車のバルブ・電子部品のコネクタピンなどが挙げられます。

Ra値(表面粗さ)で0.4μm以下の高精度仕上げも得意で、精密部品(せいみつぶひん)の大量生産において他の工作機械では代替しにくい領域をカバーします。

φ1mmレベルの細長部品を安定して量産できるのは、自動旋盤ならではの強みです。

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出典:YouTube「1円玉の1000分の1の部品を生み出す!自動旋盤で世界シェアトップクラス シチズンマシナリー」|テレ東BIZ

https://www.youtube.com/watch?v=btgMf2wPGQk

自動旋盤の4種類——スイス型・主軸固定型・カム式・多軸の違い

自動旋盤4種類の比較グリッド図

自動旋盤には大きく4つの種類があります。スイス型・主軸固定型・カム式・多軸の4分類で、各タイプは得意な加工内容が異なります。

機種選びで迷う前に、4分類の基本的な違いを把握しておきましょう。

スイス型(主軸台移動形)自動旋盤——細長部品の量産に最適

スイス型(主軸移動形・主軸台移動形)は、主軸がZ軸方向(材料の長手方向)に移動する構造が特徴です。

ガイドブッシュ(材料をほぼ刃先直近で支える案内部品)が棒材を保持することで、細長い部品でも振れを抑えながら高精度に加工できます。

加工径はφ1〜32mmが標準的な範囲で、直径に対して長さが数倍以上ある細長部品の量産に最も向いています。

時計部品・医療用精密部品・電子コネクタなど、ミクロン単位の精度が要求される用途で本領を発揮します。

代表メーカーはスター精密・シチズンマシナリー(Cincomシリーズ)で、世界的に高い評価を得ているメーカーです。

ガイドブッシュとガイドブッシュレス——スイス型選びの重要な分岐点

スイス型を選ぶ際に見落としがちな選択肢が、ガイドブッシュの「あり/なし」の違いです。

加工特性と材料コストに大きな差が出ます。

ガイドブッシュあり(標準型)

は刃先のすぐそばで棒材を支えるため、長尺部品でも高精度に加工できます。

一方で、ガイドブッシュに挿入できない残材が毎回発生し、端材ロスが生じるデメリットがあります。

ガイドブッシュレス型

は残材を大幅に削減でき、高価な素材(ステンレス・チタン等)の加工でコスト優位になります。

ただし長尺部品の精度はガイドブッシュありに比べて劣るため、短尺材の加工に向いています。

使用する部品の長さと素材コストを踏まえて選択するのが実務的な判断軸です。

ガイドブッシュあり vs ガイドブッシュレス比較

主軸台固定形(主軸固定形・チャックワークマシン)——φ64mm以下の短い部品向け

主軸台固定形(しゅじくだいこていがた、主軸固定形とも)は、スイス型と対をなす分類で、「チャックワークマシン」とも呼ばれます。

主軸が軸方向に動かず固定されたまま、刃物台(工具を取り付ける台)が動いて加工する方式です。

加工径の目安はφ64mm以下で、スイス型より太い部品や比較的短い軸物(じくもの)の量産に向いています。

刃物台の構造により、くし刃型(複数の工具を刃の形に並べた形式)とタレット型(タレット=回転式工具ホルダーを使う形式)に細分されます。

くし刃型は剛性が高く高速切削向き、タレット型は多工程の複合加工を一台でこなせる柔軟性が強みです。

カム式自動旋盤——NC化以前から現役で活躍する超高速量産機

カム式自動旋盤(カムオートマチック)は、コンピュータ制御ではなくカム(回転形状で工具の動きを機械的に決める部品)によって工具の動作を制御する機械式の自動旋盤です。

1970年代以前に主流だった方式ですが、現在も量産現場で多数が稼働しています。

単純形状の部品を超高速で量産する場合、NC式よりカム式の方が加工サイクルが短くなることがあります。

制御プログラムを書く必要がなく、ランニングコストも低めです。ただし複雑形状への対応は苦手なため、形状が固定された単品種の超大量生産に適しています。

量産専業工場では今も主力機として活躍しているケースが少なくありません。

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出典:YouTube「ミクロン精度で削る!? 自動旋盤の加工技術」|CalmCraft

https://www.youtube.com/watch?v=OReUBTBKFno

多軸自動旋盤(4〜12軸)——同時加工で生産性を最大化

多軸自動旋盤(多軸自動盤)は、4〜12本の主軸(複数主軸)を放射状刃物台で同時制御し、複数のワークを並行して加工する仕組みです。

単軸のNC旋盤と比べたときのサイクルタイムの短縮幅は大きく、「驚きの生産性差」と表現されることもあります。

待機時間がほぼゼロになる点が最大の強みで、超大量生産が必要な部品に対して圧倒的なコスト優位を発揮します。

主軸が1本の自動旋盤が「一つ削って次へ」という工程を繰り返すのに対し、多軸自動旋盤は全主軸が同時に異なる工程を担当するため、実質的に複数台を1台で置き換えられます。

初期投資は大きくなりますが、月産数万〜数十万個規模の生産には最も適した機種です。

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出典:YouTube「実加工比較!多軸自動盤 vs 単軸NC旋盤 ― 驚きの生産性差!」|株式会社シマダマシンツール公式

https://www.youtube.com/watch?v=os9vXgsP6MU

自動旋盤・NC旋盤・CNC旋盤・汎用旋盤の違い

自動旋盤・NC旋盤・汎用旋盤の比較表

「自動旋盤」「NC旋盤」「CNC旋盤」「汎用旋盤」は、どれも旋盤(回転する材料を工具で削る工作機械)の一種ですが、用途・制御方式・得意な加工が異なります。

4種類の旋盤の違いを整理しておくことが、適切な機種選定の第一歩になります。

自動旋盤とNC旋盤(CNC旋盤)の違い——材料供給が決定的な差

最も混同されやすいのが自動旋盤とNC旋盤(CNC旋盤)です。

NC旋盤は数値制御によって工具の動きをプログラム制御する機械で、「CNC旋盤とは?NC旋盤との違いや種類・メリット・選び方をわかりやすく解説」で解説したCNC旋盤はその現代版です。

最大の違いは「材料の供給方式」にあります。

自動旋盤はバーフィーダーで棒材を自動供給し、無人で部品を次々と切り出せます。

NC旋盤はワーク(加工物)を1個ずつチャックに取り付ける必要があり、作業者が都度段取りする手間がかかります。

月産1,000個未満の多品種少量生産ならNC旋盤の段取り替えのしやすさが活き、月産数千個以上の量産や夜間無人稼働を実現したい場合は自動旋盤が有利です。

自動旋盤と汎用旋盤の違い——量産 vs 試作・単品修理

汎用旋盤とは?構造・使い方・NC旋盤との違いをわかりやすく解説(普通旋盤・はんようせんばん)は、NC制御を持たず作業者が手動でハンドルを操作して加工する旋盤です。

汎用旋盤の強みは、1台でどんな形状にも対応できる柔軟性と、試作・単品・修理加工での低いセットアップコストにあります。

自動旋盤が苦手とする領域——大型部品・試作加工・段取り変更が頻繁なロット——では、汎用旋盤の方が向いています。

反対に、自動旋盤は小径部品の大量生産でこそ真の威力を発揮します。

どちらが優れているかではなく、加工する部品の形状・ロット規模・精度要件に応じて選択することが大切です。

自動旋盤のメリット・デメリット——導入前に知っておきたい現実

自動旋盤のメリット・デメリット比較

メリット

  • 小径精密部品の高精度量産:φ1〜32mmのミクロン単位の精度を安定維持できる
  • 夜間・休日の無人稼働:バーフィーダーで棒材を補充すれば連続加工が継続できる
  • 材料歩留まりの高さ:棒材を端から端まで使い切れるため端材が出にくい
  • 高い繰り返し精度:同一プログラムで何千個加工しても品質のバラつきが小さい

デメリット

  • 段取り時間がかかる:カム式はカムの交換・調整に熟練が必要で段取り変更コストが高い
  • 大型部品には不向き:φ32mm超(スイス型)やφ64mm超(固定型)は構造上対応できない
  • 初期投資が大きい:バーフィーダーを含む導入コストはNC旋盤より高く、設置スペースも広く必要になる

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出典:CNC自動旋盤とは?量産に特化したCNC自動旋盤のメリットと種類|monoto.co.jp

https://monoto.co.jp/automaticlathe/

自動旋盤の主要メーカーと代表機種の選び方

主要3メーカー比較グリッド

国内の自動旋盤市場は、スター精密・ツガミ・シチズンマシナリーの3社が主要プレイヤーです。

メーカー選定は加工する部品の形状・加工径・量産規模によって判断するのが基本です。3社の強みを把握しておきましょう。

スター精密——スイス型CNC自動旋盤に特化した”ニッチトップ”

スター精密(スター精密株式会社)は、スイス型CNC自動旋盤(主軸台移動形)に特化したメーカーです。

「ニッチでトップ」を戦略として掲げ、スイス型一本に絞り込むことで製品完成度と部品供給体制を高水準に保っています。

代表機種のSRシリーズ(SR-20など)はφ20mm以下の精密小径部品の量産で特に高い評価を受けています。

ガイドブッシュ付き・ガイドブッシュレスの両仕様を展開しており、素材コストに応じた選択が可能です。

スイス型に特化した製造環境であればまず検討すべきメーカーです。

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出典:YouTube「ニッチでトップな工作機械を作っています」|スター精密 公式チャンネル

https://www.youtube.com/watch?v=xw7n25_hjgY

ツガミ——精密小径加工と中国市場での圧倒的な強み

ツガミ(株式会社ツガミ)は、精密小径加工機の幅広いラインナップと、特に中国市場での強さで知られるメーカーです。

コロナ禍でも売上を伸ばした数少ない工作機械メーカーとして注目を集めています。

BW329ZJなどのBWシリーズは独立対向くし刃型の多機能複合加工機として評価が高く、スイス型のB026/32-IIIシリーズはφ32mm以下の精密加工で高い実績があります。

スイス型・固定型ともに充実したラインを持つため、複数種の部品を同一メーカーでそろえたい場合に選択肢が広がります。

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出典:YouTube「CNC自動旋盤メーカーツガミ企業分析」|機械設計士りゅうしん

https://www.youtube.com/watch?v=OP17QWokSg4

シチズンマシナリー——世界シェアトップクラスのCincom・Miyano二本柱

シチズンマシナリー株式会社は、Cincom(シンコム)とMiyano(ミヤノ)という二つのブランドを展開する、世界シェアトップクラスのCNC自動旋盤メーカーです。

長野県北佐久郡御代田町(軽井沢近郊)に本社・工場を構え、精密部品加工市場でグローバルに高い認知を持っています。

Cincomシリーズは主軸台移動形(スイス型)、MiyanoシリーズはCNC旋盤に近い主軸台固定形という役割分担になっています。

Cincomはφ1〜32mmの細長精密部品を高速・複合加工で量産でき、Miyanoはφ64mm以下の短い軸物部品の量産に対応するという使い分けが基本です。

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出典:YouTube「シチズンマシナリーさんの軽井沢本社にて」|Mono Que〈モノクエ〉

https://www.youtube.com/watch?v=mZOioEYpEgk

加工径・ロット数・部品形状から選ぶメーカー・機種の決め方

自動旋盤の機種選定フローチャート

機種・メーカー選定のフロー

  1. 加工径がφ32mm以下かつ部品が細長い → スイス型(主軸台移動形)を選択
  2. 代表メーカー:スター精密(SRシリーズ)・シチズンマシナリー(Cincomシリーズ)
  1. 加工径がφ32〜64mm以下かつ部品が比較的短い → 主軸台固定形を選択
  2. 代表メーカー:シチズンマシナリー(Miyanoシリーズ)・ツガミ(BWシリーズ)
  1. 単純形状の部品を月産数万個以上で超大量生産 → カム式自動旋盤を検討(中古市場での調達が一般的)
  1. サイクルタイムを極限まで短縮したい → 多軸自動旋盤を選択(シマダマシンツールなど多軸専業メーカーへ確認)

また、複合加工・旋削とミーリングを組み合わせた工程への発展形として、ターニングセンタとは?NC旋盤・マシニングセンタとの違いやメリット・デメリットを解説も選択肢のひとつです。

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出典:CNC自動旋盤の主な仕組みと役割|cnc-m.com

https://www.cnc-m.com/basic/automatic-lathe.html

自動旋盤の価格相場と中古導入のポイント(2026年5月時点)

自動旋盤の価格帯目安(新品・中古)

競合する記事のほとんどが価格情報を掲載していませんが、設備導入を検討する際に価格相場は欠かせない判断軸です。

2026年5月時点の価格目安は以下のとおりです。ただし、仕様・オプション・バーフィーダーセットの有無によって金額は大きく変動します。

新品CNC自動旋盤の価格相場——スイス型・主軸固定型・多軸で異なる価格帯

新品CNC自動旋盤の価格は、機種タイプや仕様によって幅があります。以下は2026年5月時点の目安です。

機種タイプ別の新品価格目安(2026年5月時点):

  • スイス型(主軸台移動形):500万〜1,200万円前後
  • 主軸台固定形:500万〜1,000万円前後
  • 多軸自動旋盤:1,500万〜2,000万円以上

バーフィーダー(給材機)を別途購入する場合、100万〜300万円程度の追加コストが発生することがあります。

オプション装備(機内計測システム・チップコンベア・ロボット連携等)を加えると、さらに金額は上がります。

複数メーカーから相見積もりを取ったうえで、TCO(総所有コスト)で比較することが大切です。

中古自動旋盤の価格相場と市場の特徴

中古自動旋盤は新品と比べて導入コストを大幅に抑えられる点が魅力です。

2026年5月時点の中古市場では、300万円前後から流通している物件も確認できます。

中古価格の目安(2026年5月時点):

  • スイス型(10年以内、主要メーカー品):500万〜900万円前後
  • 主軸台固定形(同条件):400万〜800万円前後
  • カム式自動旋盤(状態良好):100万〜400万円前後

中古価格は機種の年式・稼働時間・メーカーブランド・整備状況によって大きく変動します。

同じ機種でも、整備済みで保証が付くものとそうでないものでは、価格だけでなく導入後の安心感にも差があります。

中古自動旋盤を購入する際に確認すべきチェックポイント

中古自動旋盤の選定では、価格だけでなく機械の状態を実務目線で確認することが大切です。

購入前に確認すべき4つのポイント:

  1. 稼働時間(アワーメーター):主軸寿命は一般的に20,000〜30,000時間。時間が多い機体は主軸交換コストを見込んでおきましょう。
  1. 主軸精度(ランアウト値):回転時の振れ幅をμm単位で確認し、仕様の許容値内に収まっているか確認してください。
  1. 制御装置のプログラム互換性:古いCNC装置は現在使用のCAMソフトと互換性がない場合があるため、事前に確認しましょう。
  1. 保守部品の入手可能性:製造から15年超の機種はサポートが終了していることがあります。消耗部品の在庫状況を確認してから判断しましょう。
中古自動旋盤 購入前チェックポイント

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出典:中古工作機械の選定チェックポイント|monoto.co.jp

https://monoto.co.jp/automaticlathe/

自動旋盤の得意な加工と主な用途

自動旋盤の用途・対応業界図解

自動旋盤は小径精密部品の量産を得意とする工作機械で、幅広い産業分野で使われています。

旋盤加工とは?加工の種類・手順・メリットをわかりやすく解説・切削加工とは?種類・使用機械・メリットと工作機械の選び方まで解説・機械加工とは?種類・加工方法・工作機械の基礎知識をわかりやすく解説の基礎については別記事でも詳しく解説しています。

本セクションでは自動旋盤が特に貢献している業界と加工品を紹介します。

医療・時計・電子部品——φ1mmレベルの精密小径加工

スイス型自動旋盤の本領が発揮されるのが、φ1mm前後の極小精密部品の量産です。

医療部品(カテーテル固定部品・手術器具シャフト)・時計部品(巻き芯・カナ)・電子部品(コネクタピン)は、自動旋盤なしでは量産が成立しない領域です。

ミクロン単位の精度要求にも、ガイドブッシュと高剛性主軸の組み合わせで安定した加工精度を維持できます。

医療機器向けはISO 13485の品質管理要件への対応も求められますが、自動旋盤の高い繰り返し精度がその実現を後押しします。

自動車・産業機械部品——バルブ・シャフト・ねじの量産加工

自動車部品分野では、エンジンバルブ・フューエルインジェクター部品・ABS関連のシャフト・ねじ・バルブ類が自動旋盤で大量生産されています。

主軸固定形の自動旋盤はφ10〜64mm程度の短い軸物(バーワーク)を24時間・無人稼働で量産できる点が強みです。

月産数万個規模が珍しくない自動車部品の量産では、バーフィーダーと多軸仕様の組み合わせが生産性を大幅に高めます。

材質はS45C(機械構造用炭素鋼)・SCM(クロムモリブデン鋼)・SUS303(ステンレス)が多く使われます。

航空・宇宙部品——高公差管理が要求される難削材への対応

航空機・宇宙分野では、アルミ合金・チタン合金・インコネル(耐熱超合金)といった難削材(なんさくざい=加工が難しい素材)の精密加工が求められます。

公差はIT6〜IT7グレード(数μm〜数十μm以内)と厳しく、Ra値0.4μm以下の表面粗さが指定されることも珍しくありません。

自動旋盤の高剛性主軸と精密な送り制御は、難削材の切削でも安定した精度を維持できます。

AS9100取得の航空機部品認定工場では、CNC自動旋盤と機内計測システムを連携させた全数検査ラインを構築するケースが増えています。

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出典:CNC自動旋盤とは?NC旋盤との違いも解説|ogic-lathe.com

https://ogic-lathe.com/tec-column/12/

中古工作機械の売買・買取はシェアリングファクトリーへ

シェアリングファクトリー株式会社は、工作機械の売買・買取を専門に扱う会社です。

自動旋盤をはじめとするCNC工作機械の中古市場において、メーカー・機種・年式を問わず幅広い在庫を取り扱っており、購入・売却いずれのご相談にも対応しています。

稼働時間・主軸精度・プログラム互換性・保守部品の観点から適切な機械をご提案します。

自社設備の売却・処分の場合も、査定から搬出まで一貫してサポートします。

工作機械の売買・導入でお困りの際は、シェアリングファクトリーへお気軽にお問い合わせください。

自動旋盤についてよくある質問

Q1. 自動旋盤と自動盤は同じ機械ですか?

A. はい、同じ機械を指します。JIS規格(日本産業規格)における正式名称は「自動旋盤」ですが、製造現場では「自動盤」という略称が広く定着しています。

どちらも「バー材から小径部品を連続自動加工できる旋盤」のことで、メーカーのカタログや業界の会話では「自動盤」を使うケースも多く見られます。

求人票や設備台帳など現場の書類では「自動盤」表記が一般的で、本記事でも同義語として扱っています。

Q2. 自動旋盤とNC旋盤の違いは何ですか?

A. 最も大きな違いは「材料の供給方式」です。自動旋盤はバーフィーダー(給材機)を使って棒材を自動供給し、1本の棒材から同じ部品を連続して無人加工できます。

NC旋盤はワーク(加工する部品)を1個ずつチャックに取り付ける必要があるため、段取り替えのたびに作業者の手が必要です。

月産数千個以上の量産では、夜間・休日に稼働させることで実質的に生産時間を1.5〜2倍に伸ばせる点も自動旋盤の大きな優位性です。

Q3. スイス型と主軸固定型の自動旋盤はどう使い分けますか?

A. 加工する部品の「直径」と「細長さ」で判断します。スイス型(主軸台移動形)はφ32mm以下で、直径に比べて長さが長い細長部品の加工に最適です。

主軸固定型(主軸台固定形)はφ64mm以下で、比較的短い軸物部品の量産に向いています。細長比(部品の長さ÷直径)が5倍以上になる部品ならスイス型を選ぶのが基本的な目安です。

ガイドブッシュの有無による残材量の違いも、素材コストの高い案件では考慮に入れてください。

Q4. 自動旋盤の価格相場はいくらですか?

A. 2026年5月時点の目安として、新品CNC自動旋盤はスイス型・主軸固定型で500万〜1,200万円前後、多軸型では1,500万〜2,000万円以上が一般的です。

バーフィーダーや各種オプションを含めると、さらに費用が加わります。中古市場では300万円前後から流通している物件もあります。

価格は仕様・メーカー・年式・オプション構成によって大きく変動しますので、複数メーカーの見積もりをもとに比較することをお勧めします。

Q5. カム式自動旋盤はまだ現役で使われていますか?

A. 現役で多数稼働しています。カム式自動旋盤は単純形状の部品を超高速で量産する場合、NC式よりも加工サイクルが短くなるケースがあります。

プログラム不要でランニングコストも低いため、形状が変わらない部品を月産数万個以上生産する専業工場では今も主力機として使われています。

ただし、形状の複雑な部品や仕様変更が多い加工には不向きで、NC式CNC自動旋盤との使い分けが大切になります。

Q6. 自動旋盤のシェア・主要メーカーランキングを教えてください。

A. 各社のIR資料や業界レポートによると、スイス型CNC自動旋盤のグローバル市場ではスター精密がトップクラスのシェアを持つとされています。

シチズンマシナリー(Cincom/Miyanoブランド)とツガミも世界市場で存在感を持ち、日本メーカー3社で世界シェアの大部分を占める構図が続いています。

ただし市場シェアの数値は調査機関や集計対象によって異なるため、最新の各社IR情報や業界調査レポートで確認することをお勧めします。

まとめ:自動旋盤の種類と選び方

自動旋盤(自動盤)について、定義・仕組みから種類・メーカー・価格相場まで解説しました。

  • 定義:バー材から小径精密部品を連続自動加工できる旋盤。JIS正式名称は「自動旋盤」、業界略称が「自動盤」
  • 4種類:スイス型(φ32以下・細長部品)/主軸固定型(φ64以下・短い軸物)/カム式(超量産・単純形状)/多軸(複数主軸同時加工)
  • NC旋盤との違い:材料の自動供給の有無。月産数千個以上では自動旋盤の優位性が際立つ
  • 価格目安:新品500万円〜、中古300万円〜(2026年5月時点・仕様により変動)
  • メーカー選択:スイス型細長部品はスター精密・Cincom、短い部品はMiyano・ツガミ

工作機械の売買・レンタルをご検討の方は、お気軽にご相談ください。