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ツガミの旋盤を検討しているものの、CNC自動旋盤とタレット型旋盤のどちらが自社の加工に合うのか迷っていませんか。

本記事では株式会社ツガミの製品ラインナップの違いから、主力であるスイス型CNC自動旋盤の技術的特徴、中古ツガミ旋盤の価格相場と選び方まで、工作機械の専門知見をもとに整理しました。

読み終える頃には、自社の加工内容に合った一台を見極める判断基準が分かります。

ツガミ(株式会社ツガミ)とはどんな会社か

「ツガミ」という社名を見聞きしても、正式にはどんな会社か気になった方も多いはずです。まずは沿革と会社概要を押さえましょう。

沿革(創業1923年と設立1937年は別物・主軸移動型1957・くし刃型1973)

ツガミの歴史は、1923年6月に創業者・津上退助がゲージブロックの研究を始めたことに始まります。会社設立は別の出来事で、1937年3月に新潟県長岡市で(株)津上製作所を設立したことです。

その後1957年11月にT-7形「主軸移動型自動旋盤」を製造販売し、1973年9月には「くし刃型自動旋盤」VCLを完成させました。創業と設立、2つの年を混同しないよう注意しましょう。

出典:株式会社ツガミ公式サイト「沿革」

会社概要(東証プライム6101・本社中央区・従業員3,515名連結)

株式会社ツガミ

は、東京証券取引所プライム市場に上場しており、証券コードは6101です。本社は東京都中央区日本橋富沢町にあり、事業内容は精密工作機械の製造および販売です。

従業員数は3,515名(連結・2026年3月31日現在)にのぼります。

出典:株式会社ツガミ公式サイト「会社概要」

ツガミの旋盤・製品ラインナップ

ツガミの旋盤は、公式には5つの分類で展開されるCNC(数値制御)精密自動旋盤(スイス型)を中心に、CNC旋盤(タレット型)・ターニングセンタ・精密研削盤・精密転造盤という構成です。

基本的な仕組みは「CNC旋盤とは?NC旋盤との違いや種類・メリット・選び方をわかりやすく解説」、旋削に複数機能を集約した位置づけは「ターニングセンタとは?NC旋盤・マシニングセンタとの違いやメリット・デメリットを解説」、研削加工の基礎は「円筒研削盤とは?種類・構造・メーカーを工作機械のプロが解説」の各記事もあわせてご覧ください。

ここでは代表的な製品群を見ていきましょう。

CNC精密自動旋盤(スイス型)とは=主力製品

ツガミの旋盤事業の主力は、CNC(数値制御)精密自動旋盤(スイス型)

です。公式サイトでは「独立対向くし刃」「対向くし刃」「くし刃+タレット」「高精度くし刃」「垂直くし刃」の5つに分類して展開されています。

スイス型は主軸移動型とも呼ばれ、細く長い部品を高精度に加工できる方式で、精密小径部品を中心とした加工現場で採用が進んでいます。

代表シリーズ(B/S・SS/Cシリーズ)

代表的なシリーズの筆頭は、対向くし刃タイプのBシリーズです。同時5軸加工に対応するモデルを展開しているのが「SS-Ⅲ」シリーズの特徴です。

高精度くし刃(チャックワーク)タイプの「C300-V」は、ストローク300mm×300mm・最小設定単位0.1μmという精密仕様を備えます。

出典:株式会社ツガミ公式サイト「CNC精密自動旋盤」製品ページ

CNC旋盤(タレット型・チャックワークMシリーズ)

ツガミには、スイス型とは異なるタレット型のチャックワーク(ワークをチャックで掴んで加工する方式)CNC旋盤「Mシリーズ」もあります。

タレット(複数の刃物を装着する回転式刃物台)が特徴で、代表機種「M10」シリーズは10インチチャック・12面タレットです。

「M06」「M08」シリーズは6・8インチチャックで8〜12面タレットを展開し、背面主軸や回転工具の有無でバリエーションがあります。

出典:株式会社ツガミ公式サイト「CNC旋盤」製品ページ

ターニングセンタ

ツガミのターニングセンタは、バーワークシリーズとバーワーク&チャックワークシリーズという構成です。

代表機種の「TMA8」シリーズはチャック8インチ・工具収納60本・背面主軸ありという仕様で、同時5軸加工に対応するモデルも展開しています。旋削に複数の加工機能を集約した位置づけの製品群です。

出典:株式会社ツガミ公式サイト「ターニングセンタ」製品ページ

精密研削盤・精密転造盤も手掛けるメーカー

ツガミは旋盤事業を核に、精密研削盤と精密転造盤まで自社で一貫して手掛けるメーカー

でもあります。精密研削盤はCNC精密円筒研削盤・小形精密研削盤・超硬工具研削盤に、精密転造盤はCNC精密転造盤・精密転造盤に分類され、旋削の周辺工程までカバーしている点が特徴です。

出典:株式会社ツガミ公式サイト「精密研削盤」製品ページ

出典:株式会社ツガミ公式サイト「精密転造盤」製品ページ

ツガミのスイス型CNC自動旋盤の技術的特徴

ツガミの旋盤を語るうえで欠かせないのが、主力製品であるスイス型CNC自動旋盤ならではの加工方式です。

手動で操作する旋盤との違いは「汎用旋盤とは?構造・使い方・NC旋盤との違いをわかりやすく解説」でも解説しているので、あわせて確認してみてください。

ここで押さえておきたいのは、スイス型の仕組みと精密加工の強みです。

主軸移動型(スイス型)の仕組み

スイス型は「主軸移動型」とも呼ばれる加工方式

で、主軸台が材料を掴んだままZ軸方向(長手方向)に前後移動し、刃物は主にX軸方向(外径方向)の切り込みを担当します。ツガミは1957年にT-7形「主軸移動型自動旋盤」として製品化しました。

細く長い材料を高精度に加工できる点が、一般的なチャックワークのNC旋盤との違いです。

ガイドブッシュとくし刃型の刃物配置

ガイドブッシュ

とは、主軸チャック先端付近でワークを支持し、たわみや振れを抑える案内装置です。くし刃型は刃物を櫛状に並べる刃物台方式で、ツガミは1973年に「くし刃型自動旋盤VCL」を開発しました。

ガイドブッシュを使わないノンガイドブッシュ型には、短尺材の端材削減や段取り性の面でメリットがあるとの見方が一般的です。

出典:株式会社ツガミ公式サイト「沿革」

精密加工の強み

多軸・複合加工と単軸機との加工時間の差は、ワークの着脱や検査待ちといったアイドルタイムの積み重ねで生じやすい傾向があります。

チタンなどの難削材加工では、速度を競うよりも切り粉の制御やツーリングの工夫が精度の安定につながりやすいのが実務上のポイントです。

医療部品や自動車部品など精密小径部品の量産現場でも、スイス型CNC自動旋盤の採用が進んでいます。

中古ツガミ旋盤の価格相場と選び方

新品でツガミの旋盤を導入するにはまとまった予算が必要になるため、中古機での導入を検討する企業も多いのが実情です。

小型機の選択肢としては「卓上旋盤おすすめ7選|選び方と使い方を徹底解説」も参考にしつつ、ここでは価格相場の考え方と選び方のポイントを解説します。

> ※本セクションで触れる中古工作機械の価格帯は流通市場全体の参考値であり、ツガミ製に限定した公表相場ではありません。2026年7月時点の情報のため、実際の購入検討時は最新の見積もりでご確認ください。

中古ツガミ旋盤の価格相場

中古のツガミ旋盤に限定した公表相場は、一次ソースでは確認できないのが実情です

。価格は型番・年式・稼働時間・オーバーホールの有無・付属品(バーフィーダ等)・制御装置の世代・機械の状態によって大きく変動します。

相場感を知りたい場合は、断定的な価格表に頼らず、個別の見積もりで確認することが確実です。

選ぶポイント

中古機を選ぶ際は、自社が加工したい形状・材質を軸に検討しましょう。細径長尺の部品加工が中心ならスイス型CNC自動旋盤、チャックワークが中心ならタレット型のMシリーズが候補になります。

くし刃型かガイドブッシュの有無によって、得意な加工範囲に違いが出る点も確認しておくのがポイントです。

保守・付属品の確認

購入前には、主軸の精度検査や電装系・油圧系統の動作確認がされているかを確認しましょう。

中古機は稼働履歴や整備記録の有無で状態が大きく異なるため、見学時には実機のアイドルタイム(段取りや検査待ちの時間)まで確認すると、導入後のギャップを防ぎやすくなります。

バーフィーダやチップコンベアなど付属品の有無・状態も確認材料です。

シェアリングファクトリーの中古工作機械売買サービス

ツガミの旋盤をはじめとする中古工作機械の売買・レンタルなら、シェアリングファクトリーにご相談ください。

全国の工場から集まった旋盤・マシニングセンタ・複合加工機などの在庫情報をもとに、予算や加工内容に合った一台を提案しています。売却をご検討中の設備についても、適正価格での買取査定に対応します。

工作機械の売買・導入でお困りの際は、シェアリングファクトリーへお気軽にお問い合わせください。

ツガミの旋盤についてよくある質問

ツガミ(株式会社ツガミ)はどんな会社ですか?

株式会社ツガミ

は、1923年に創業者・津上退助がゲージブロックの研究を始めたことに始まり、1937年に新潟県長岡市で会社として設立された精密工作機械メーカーです。

東京証券取引所プライム市場に上場(証券コード6101)し、本社は東京都中央区にあります。

ツガミの旋盤にはどんな種類がありますか?

ツガミの旋盤は、大きくCNC精密自動旋盤(スイス型)とCNC旋盤(タレット型)に分かれます。

スイス型は独立対向くし刃・対向くし刃など5分類で展開される主力製品群、タレット型は「Mシリーズ」が代表格です。ほかにターニングセンタという旋削に複数機能を集約した製品群もあります。

ツガミの旋盤の評判はどうですか?

ツガミの旋盤は、細く長い部品を高精度に加工できるスイス型CNC自動旋盤として、医療部品や自動車部品など精密小径部品の量産現場で採用が進んでいる点が評価されています。

1957年からの主軸移動型自動旋盤の開発実績を背景に、精密加工を得意とする自動旋盤メーカーという位置づけです。

中古のツガミ旋盤の価格相場はどれくらいですか?

中古のツガミ旋盤は、ツガミ製に限定した公表相場が一次ソースで確認できません。

価格は型番・年式・稼働時間・オーバーホールの有無・付属品・制御装置の世代・状態によって大きく変動するため、正確な価格は個別の見積もりで確認しましょう。

ツガミの旋盤を選ぶときに確認すべきポイントは何ですか?

ツガミの旋盤を選ぶ際は、自社が加工したい形状・材質にスイス型CNC自動旋盤とタレット型のどちらが適しているかを見極めましょう。

くし刃型かガイドブッシュありかで得意な加工範囲が変わる点も確認しておきたいところです。中古機の場合は、稼働履歴や整備記録もあわせてチェックしましょう。

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まとめ:ツガミの旋盤の特徴を理解して自社に合う一台を選ぼう

ツガミの旋盤は、1923年創業の歴史を土台に、スイス型CNC自動旋盤を主力として研削・転造まで一貫して手掛ける精密工作機械メーカーの製品です。

CNC精密自動旋盤(スイス型)・CNC旋盤(タレット型)・ターニングセンタと用途別のラインナップがあり、中古機を選ぶ際は加工適性と整備履歴の確認が欠かせません。

工作機械の売買・レンタルをご検討の方は、お気軽にご相談ください。