本社

〒450-0002
名古屋市中村区名駅5-28-1
名駅イーストビル5F

東京営業所

〒108-0023
東京都港区芝浦3-20-6
芝浦MYビル4F

お問い合わせ

滝沢旋盤(TAKISAWA製)の導入や中古購入を検討しているものの、汎用・NC・CNCのどの機種が自社に合うのか、そもそも会社の実態がよく分からず迷っていませんか。

本記事では滝澤鉄工所(現・株式会社TAKISAWA)の会社概要から、CNC旋盤・汎用旋盤・らくらく名人の違い、中古タキサワ旋盤の価格相場と選び方まで、工作機械の専門知見をもとに整理しました。

読み終える頃には、自社の加工内容に合った一台を見極める判断基準が分かります。

滝澤鉄工所(現・株式会社TAKISAWA)とはどんな会社か

「滝沢」「滝澤」「TAKISAWA」など複数の表記を見かけて、同じ会社なのか気になった方も多いはずです。まずは会社の実態と沿革を押さえておきましょう。

会社概要と沿革

滝澤鉄工所は2022年10月に「株式会社TAKISAWA」へ商号変更した工作機械メーカー

で、創業は1922年(大正11年)にさかのぼります。本社は岡山県岡山市にあり、代表取締役社長執行役員は松田哲氏です。

事業内容はCNC旋盤・マシニングセンタ(フライス加工を中心に複数の工程を1台でこなす工作機械)・普通旋盤といった単体機械から、自動化ラインを構築するFAセル・FAシステムまで幅広く手掛けており、100年超の歴史を持つ国内旋盤メーカーの一角を占めています。

ニデックによる子会社化とその後

タキサワは2023年、ニデック(旧・日本電産、証券コード6594)によるTOB(株式公開買付け)を経て、ニデックグループの一員となりました。

ニデックは2023年7月13日に1株2,600円でのTOB開始を公表し、当初はタキサワ取締役会の同意を得ない提案でした。

同年9月13日にタキサワ取締役会が賛同・応募推奨を決議し、完全子会社化に向けた手続きが進みました。現在は、ニデックグループの工作機械メーカーという位置づけです。

出典:株式会社TAKISAWA公式「会社案内」

出典:ニデック公式IR「株式会社TAKISAWA(証券コード:6121)に対する公開買付けの開始予定に関するお知らせ」

タキサワの旋盤ラインナップ(CNC旋盤・複合機・汎用旋盤の違い)

タキサワの旋盤は、大きくCNC旋盤・汎用旋盤・対話入力方式のらくらく名人(TAC)の3カテゴリで構成されています。

CNC旋盤の基本的な仕組みは「CNC旋盤とは?NC旋盤との違いや種類・メリット・選び方をわかりやすく解説」、手動で操作する旋盤との違いは「汎用旋盤とは?構造・使い方・NC旋盤との違いをわかりやすく解説」でも詳しく解説しています。

複合加工に対応するTS-Seriesのようなターニングセンタについては「ターニングセンタとは?NC旋盤・マシニングセンタとの違いやメリット・デメリットを解説」もあわせてご覧ください。

CNC旋盤(TCN-Series/TC-Series/TS-Series)

タキサワのCNC旋盤(数値制御で自動加工する旋盤)は、TCN-Series・TC-Series・TS-Seriesの3系統で構成されています。

TCN-Seriesは8〜12インチのチャック(加工対象のワークを掴んで固定する部品)サイズを持つ高剛性CNC旋盤で、コンパクトかつ省スペース設計を特徴とし、世界のスタンダードマシンという位置づけです。

TC-Seriesは中大物・長尺物の強力切削に対応する高剛性モデル、TS-Seriesは対向2主軸(ワークやチャックを回転させる軸)とY軸を備え、旋削とミーリング加工を1台に集約できる複合CNC旋盤です。

出典:株式会社TAKISAWA公式製品情報(TCN-Series/TC-Series/TS-Series)

汎用旋盤(TSL/TAL-Series)とらくらく名人(TAC-Series)

汎用旋盤のTSL-Series・TAL-Seriesは、1958年のTAL-6発売以来60年以上作り続けられているロングセラー機

です。工業高校や訓練施設でも採用されており、手動操作の基本を学ぶ入門機としても定評があります。

一方、TAC-Series「らくらく名人」は汎用旋盤としてハンドルやレバーでの操作もできながら、タキサワが独自に開発した対話入力方式「らくらくソフト」でCNCとしても加工できる複合型の普通旋盤です。

出典:株式会社TAKISAWA公式「TSL/TAL-Series」製品ページ

出典:株式会社TAKISAWA公式「TAC-Series」製品ページ

NC旋盤・CNC旋盤・汎用旋盤の違い

3つの違いを整理すると、汎用旋盤は作業者がハンドルやレバーを手動で操作して加工する旋盤です。

NC旋盤は数値制御(プログラム)によって工具の動きを自動制御する旋盤で、CNC旋盤はコンピューターを内蔵し、より高度なプログラム制御や記憶機能を備えたNC旋盤の発展形にあたります。

現在市販されている旋盤の多くはCNC化されていますが、タキサワのTSL/TALのように手動操作にこだわった汎用旋盤への需要も根強いままです。

タキサワ旋盤の代表機種と技術的特徴(TCN/TC/TS・TSL/TAL・らくらく名人TAC)

CNC旋盤・汎用旋盤それぞれの型番ごとに、どのような技術的な強みがあるのかをさらに詳しく見ていきましょう。

CNC旋盤の技術的特徴(高剛性設計・工程集約)

TCN-Seriesは8インチのTCN-2100、10インチのTCN-2600、10/12インチのTCN-3500の3機種を展開し、最大加工径は410〜430mmです。

TC-Seriesの主力機TC-40は12・15インチ対応で最大加工径450mm・最大加工長1,020〜3,020mmと中大物・長尺物に強みを持ちます。

TS-Seriesは対向2主軸とY軸を備え、7.5kW/3.7kWのミーリングモータと高剛性30°スラントベッドにより旋削とミーリングを1台に集約し、段取り時間の短縮につなげています。

なお、ここで挙げた寸法・出力は2026年7月時点の公式カタログ値です。

出典:株式会社TAKISAWA公式製品情報(TCN-Series/TC-Series/TS-Series)

汎用旋盤・らくらく名人の技術的特徴(ロングセラー・対話入力方式)

TSL-Series・TAL-Seriesは、ベッド上の振り360〜600mmの範囲でTSL-550・TAL-460・TAL-510・TAL-540N・TAL-600といった機種を展開する普通旋盤シリーズです。

60年以上にわたり改良を重ねながら作り続けられているロングセラー機で、シンプルな構造ゆえの扱いやすさが評価されています。

TAC-Series「らくらく名人」はベッド上の振り360〜1,500mmまで幅広い機種展開があり、タキサワが独自に開発したTAC-Seriesのみが内蔵する日本語表示の対話入力方式により、Gコードの知識がなくても加工プログラムを組める点が最大の特徴です。

出典:株式会社TAKISAWA公式製品情報(TSL/TAL-Series/TAC-Series)。掲載スペックは2026年7月時点の公式カタログ値です。

中古タキサワ旋盤の価格相場と選び方

新品でタキサワの旋盤を導入するにはまとまった予算が必要になるため、中古機での導入を検討する企業も少なくありません。この章で扱うのは、中古の価格相場と選び方のチェックポイント。

中古タキサワ旋盤の価格相場

中古のタキサワ旋盤に限定した公表相場は存在しませんが、TC/TS/TCNなどのNC旋盤やTSL/TAL・TACなどの普通旋盤は中古工作機械市場で広く流通しています。

中古工作機械市場全体の参考値としては、2026年7月時点でNC旋盤がおおむね200万〜1,000万円程度が一つの目安。ただし機種・年式・状態による価格差は小さくありません。

実際の導入検討時は、必ず最新の見積もりで確認しましょう。

出典:中古工作機械の一般的な価格帯(全国中古工作機械商工業協同組合〔全機連〕ほか流通情報にもとづく参考値。タキサワ製に限定した公表相場ではありません)

中古タキサワ旋盤を選ぶときのチェックポイント

中古のタキサワ旋盤を選ぶ際は、まず自社が加工したい形状・材質に汎用旋盤で対応できるか、それともCNC化やらくらく名人(TAC)の対話入力機能が必要かを見極めることが第一歩です。

そのうえで、稼働時間や整備履歴、主軸精度検査の実施有無を販売元に確認しましょう。

心押台の動きが滑らかかどうか、銘板の情報がはっきり読み取れるかどうかは、外観だけでは分かりにくい機体の状態を見抜く実務的なチェックポイントです。

※中古工作機械の価格帯は流通市場全体の参考値であり、タキサワ製に限定した公表相場ではありません。2026年7月時点の情報のため、実際の購入検討時は最新の見積もりでご確認ください。

タキサワの中古工作機械売買はシェアリングファクトリーへ

タキサワの旋盤をはじめとする中古工作機械の売買・レンタルなら、シェアリングファクトリーにご相談ください。

全国の工場から集まった旋盤・マシニングセンタ・複合加工機などの在庫情報をもとに、予算や加工内容に合った一台を提案しています。売却をご検討中の設備についても、適正価格での買取査定が可能です。

工作機械の売買・導入でお困りの際は、シェアリングファクトリーへお気軽にお問い合わせください。

滝沢旋盤についてよくある質問

Q1. タキサワ(滝澤鉄工所)の本社はどこですか?会社の現況は?

タキサワの本社は岡山県岡山市にあります。

2022年10月には「滝澤鉄工所」から「株式会社TAKISAWA」へ商号変更し、2023年にはニデック(旧・日本電産)のTOBを経てニデックグループの一員となりました。

現在の位置づけは、ニデックグループに属する工作機械メーカーです。

Q2. 滝澤鉄工所を買収したのはどこですか?(ニデック子会社化の経緯)

買収したのはニデック株式会社(証券コード6594・旧日本電産)です。

2023年7月13日に1株2,600円でのTOB開始を公表し、当初は取締役会の同意を得ない提案でしたが、同年9月13日にタキサワ取締役会が賛同・応募推奨を決議し、完全子会社化に至りました。

Q3. タキサワ旋盤の「らくらく名人」とはどんな機種ですか?

「らくらく名人」はTAC-Seriesの愛称です。

汎用旋盤としてハンドルやレバーで手動操作もできる一方、タキサワ独自の対話入力方式「らくらくソフト」を使えばCNCとしても加工できる、複合型の普通旋盤です。

Q4. 中古のタキサワ旋盤の価格相場はいくらですか?

機種・年式・状態によって価格差が大きいため、一律の相場は言えません。

中古市場ではTSL/TAL・TAC(普通旋盤)やTCN/TC/TS(CNC旋盤)が広く流通しており、2026年7月時点ではNC旋盤でおおむね200万〜1,000万円程度が目安です。

正確な価格は販売店の見積もりで確認しましょう。

Q5. NC旋盤とCNC旋盤の違いは何ですか?

NC旋盤は数値制御によって自動加工する旋盤、CNC旋盤はコンピューターを内蔵し、より高度なプログラム制御ができる旋盤です。

現在市販されている旋盤の多くはCNC化が進んでいますが、両者はほぼ同じ意味で使われることも少なくありません。

まとめ:滝沢旋盤を理解して自社に合った一台を選ぼう

タキサワ(滝澤鉄工所)は、CNC旋盤・汎用旋盤・らくらく名人まで幅広いラインナップを1922年創業以来手掛けてきた老舗の工作機械メーカーです。

現在はニデックグループの一員として事業を継続しており、自社の加工内容に合わせてCNC旋盤か汎用旋盤かを見極めることが機種選定の第一歩です。

中古機であれば、稼働時間や整備履歴まで確認したうえで導入を検討しましょう。

工作機械の売買・レンタルをご検討の方は、お気軽にご相談ください。