岡本工作機械製作所はどんな会社で、研削盤はどの区分に分かれるのか、気になっていませんか。群馬県安中市に本社を置く同社は、研削盤と半導体関連製造装置のメーカーです。
会社の基本情報、製品の区分、シェアの記載、中古機を調べるときの確認点を解説します。
岡本工作機械製作所とはどんな会社か
同社の事業内容は、公式の会社概要で「各種研削盤・半導体関連製造装置の製造・販売」とされています。
社名・本社と、創業・設立の違い
社名は株式会社岡本工作機械製作所で、英語名は Okamoto Machine Tool Works, Ltd. です。本社と安中工場は、群馬県安中市郷原2993にあります。
創業は1926年11月、設立は1935年6月で、年が異なります。
1926年は岡本覚三郎が個人経営の「岡本専用工作機械製作所」を始めた年で、1935年に株式会社へ組織と社名を変更しました。
沿革で見る研削盤の歩み
同社の沿革には、研削盤の区分が増えた節目が並びます。
1930年に「国産初の歯車研削盤ASG-2型を開発」し、1953年に平面研削盤の製作を開始して「国産初の平面研削盤PSG-6型を開発」と記載しています。
「国産初」は、同社の沿革ページの表記です。
1996年には半導体事業本部が発足しました。
事業は工作機械事業と半導体関連装置事業の2つ
第127期(2026年3月期)の有価証券報告書では、報告セグメントは工作機械事業と半導体関連装置事業です。
前者は主に研削盤、精密歯車及び鋳物を、後者は主にポリッシングマシン、グラインディングマシン、スライシングマシンを生産・販売しています。
セグメントは、公式サイトの製品3カテゴリとは別の分類です。「工作機械とは?定義・種類・マザーマシンの役割から選び方まで解説」で、工作機械の基本を確認できます。
出典:株式会社岡本工作機械製作所「会社概要」(名称・所在地・創業・設立・事業内容の表)
出典:株式会社岡本工作機械製作所「会社沿革」(1926年・1930年・1935年・1953年・1996年の項)
出典:株式会社岡本工作機械製作所 第127期 有価証券報告書(第5 経理の状況 セグメント情報等 1.報告セグメントの概要)
同社の製品は3つのカテゴリで整理できる
公式サイトの製品一覧は、研削盤、半導体関連製造装置、周辺機器の3カテゴリで構成されています。
製品一覧の階層は、カテゴリ名のタブの下に区分が並ぶ
製品一覧ではカテゴリ名のタブの下に区分が並び、個別製品ページのパンくずは「TOP>製品ラインナップ>製品名」とカテゴリ名が出ません。
名称に研削盤を含む「インゴット研削盤」は、公式の分類では半導体関連製造装置の下位です。サイトのグローバルナビは「工作機械」、製品ページのタブは「研削盤」と、名称が分かれています。
半導体関連製造装置について、同社は工程の担当を説明している
同社の説明は、自社の装置が半導体製造における「ウェハーのポリッシング・グラインディング」工程を担うというものです。
半導体の組立工程には、ウェハーを薄く加工する「バックグラインド」工程があります。製品一覧では、バックグラインダーは半導体関連製造装置の区分です。
出典:株式会社岡本工作機械製作所「製品ラインナップ」(製品カテゴリから探す)
出典:株式会社岡本工作機械製作所「Okamotoと半導体」(岡本は半導体製造のどの部分を担っていますか?)
出典:株式会社岡本工作機械製作所「精密平面研削盤 PSG-SA1シリーズ」(ページ上部のパンくずリスト)
同社の研削盤の主な区分を公式の説明で見る
公式サイトの製品ラインナップには、研削盤の区分ごとに説明文が付いています。
平面研削盤は公式の4区分に分かれる
公式サイトは平面研削盤を、精密平面研削盤(汎用タイプ)、NC精密平面研削盤、門形平面研削盤(大型タイプ)、ロータリー平面研削盤(回転テーブルタイプ)の4つに分けています。
有価証券報告書では「立軸ロータリー研削盤」とも書かれますが、製品ページの区分名は「ロータリー平面研削盤」です。原理は「平面研削盤とは?種類・仕組み・メーカーを工作機械のプロが解説」で確認できます。
成形・円筒・内面・複合研削盤は公式の説明文で見る
成形研削盤の公式説明は「平面&といし成形研削ができるコンパクトな研削盤」です。
円筒研削盤は「剛性の高さから精密研削加工に採用されます」、内面研削盤は「カンタン操作で定評のある内面研削盤シリーズ」、複合研削盤は「複数のといし軸を搭載可能な複合研削盤シリーズ」とあります。
平面研削盤のシェアは、同社が公式サイトで業界No.1などと記載している
製品ラインナップは平面研削盤について「シェアは業界NO.1。」、「Okamotoと工作機械」ページは「国内でもトップシェア」と記載しています。
有価証券報告書の資本業務提携の項には「高いグローバルシェア」とあり、順位の記載はありません。
3つの表現はそれぞれ異なり、対象はいずれも平面研削盤です。
出典:株式会社岡本工作機械製作所「製品ラインナップ」(平面研削盤・成形研削盤・円筒研削盤・内面研削盤・複合研削盤の説明文)
出典:株式会社岡本工作機械製作所「Okamotoと工作機械」(ページ冒頭の本文)
出典:株式会社岡本工作機械製作所 第127期 有価証券報告書(経営上の重要な契約等 三井物産との資本業務提携の合意の目的)
同社の中古研削盤は出品情報を公式の製品ページと照らして確認する
確認した製品ページは、「シリーズラインナップ」欄に型式名と寸法が並ぶ構成です。
手順1:出品情報の製品名・型式を控える
出品情報に書かれた製品名と型式は、ハイフンやローマ数字、大文字小文字まで公式の表記のまま控えます。
型式を持たない製品の場合、控える項目は製品名だけです。
手順2:製品一覧で区分を探して製品ページを開く
公式の製品一覧で区分を選び、控えた製品名の製品ページを開きます。
型式から寸法を推測せず、製品ページの記載で確かめてください。
手順3:出品情報の記載を製品ページの項目と見比べる
「シリーズラインナップ」欄では、型式名の隣に寸法が並びます。平面研削盤の項目名は「チャックサイズ」、円筒研削盤は「加工可能な直径×芯間距離」です。
出品情報の型式とサイズの記載は、この欄と見比べましょう。
寸法欄を持たない製品もある点に注意してください。中古機全般の見方は「中古工作機械の選び方|種類・購入ルート・導入時の注意点を解説」にまとまっています。
補足:同社の公式ページには中古機登録制度の記載がある
同社の公式ページには、2019年10月に導入した「中古機登録制度」の記載があります。ページの記載は「登録のない中古機のメンテナンスはお受け致しかねます」です。
出典:株式会社岡本工作機械製作所「精密平面研削盤 PSG-SA1シリーズ」(シリーズラインナップ欄)
出典:株式会社岡本工作機械製作所「NC精密円筒研削盤 OGM-EXⅢシリーズ」(シリーズラインナップ欄)
出典:株式会社岡本工作機械製作所「高精度成形研削盤 HPG500」(シリーズラインナップ欄)
出典:株式会社岡本工作機械製作所「中古機登録制度について」(本文)
シェアリングファクトリーについて
シェアリングファクトリーは、遊休機器を別の会社で活かす、企業間の物品直接売買サービスです
(2026年10月時点)。中古の研削盤を探すときは、出品情報の製品名と型式を手元に控えておくと、問い合わせの際に条件を伝えやすくなります。
工作機械の売買・導入でお困りの際は、シェアリングファクトリーへお気軽にお問い合わせください。
出典:シェアリングファクトリー株式会社 公式サイト トップ(「シェアリング ファクトリーとは。」)
岡本工作機械製作所についてよくある質問
Q1. 岡本工作機械製作所は上場していますか?
会社沿革の記載では、同社は東京証券取引所スタンダード市場に上場しています
(2026年10月時点)。沿革は、1963年に東京証券取引所市場第二部へ上場し、2022年にスタンダード市場へ移行した、という内容です。
Q2. 岡本工作機械製作所に資本提携先はありますか?
会社沿革には、2024年に三井物産との間で資本業務提携契約を締結し、同社を割当先とする第三者割当増資を実施したと記載されています。
有価証券報告書の「経営上の重要な契約等」にも、同じ提携の記載があります。
Q3. 岡本工作機械製作所の営業所は国内外にありますか?
同社の公式サイトは、営業所を国内9箇所、国外13箇所と記載しています
(2026年10月時点)。数は変わることがあるため、問い合わせの前に公式サイトで最新の数を確認してください。
Q4. 岡本工作機械製作所の中古機のオーバーホールについて、公式サイトにはどんな記載がありますか?
公式サイトは、オーバーホールやレトロフィットの対応をグループ会社の技研株式会社が行うと記載しています。
技研株式会社は、総バラシ工程と消耗部品の全交換を行い、新品当時の精度を復元して1年のメーカー保証を付けると説明しています。
Q5. 岡本工作機械製作所の中古機登録制度の相談・申し込み窓口はどこですか?
中古機登録制度の相談・申し込みの入口は、公式ページの「ご相談・お申し込みはこちら」です。
窓口はカスタマーサービス部の工作機械窓口(027-381-5522)で、電話受付時間は平日8:00〜17:00です。登録の条件や費用は、同ページに記載が見当たりません。
出典:株式会社岡本工作機械製作所「会社沿革」(2022年・2024年の項)
出典:株式会社岡本工作機械製作所 第127期 有価証券報告書(経営上の重要な契約等)
出典:株式会社岡本工作機械製作所「Okamotoと工作機械」(営業所の記載)
出典:株式会社岡本工作機械製作所「オーバーホール・レトロフィット事業について」(オーバーホール事業について)
出典:株式会社岡本工作機械製作所「中古機登録制度について」(ご相談・お申し込みの案内)
まとめ:岡本工作機械製作所の中古研削盤は、公式の区分と製品ページの記載に照らして選ぶ
岡本工作機械製作所は、研削盤と半導体関連製造装置を作るメーカーで、研削盤は公式の区分で整理できます。
創業は1926年、設立は1935年です。平面研削盤のシェアの順位は、同社自身が記載しているものにとどまる点も押さえておきましょう。
中古機を選ぶ際の照合先は、公式の製品ページの記載と中古機登録制度のページです。まずは気になる製品名を一つ決め、製品ページを開いてみてください。
工作機械の売買・導入をご検討の方は、お気軽にご相談ください。
