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旋盤は英語で lathe、旋削は turning です。ただ英語の資料や図面では、JISの併記語やメーカーごとの呼び方が混ざり、どの語を使えばよいか迷います。

JISが対応英語として示す旋盤の種類・加工名と、英語の資料で表記が割れる場面を解説します。

旋盤の英語は lathe|turning との関係を整理する

旋盤の英語は lathe、旋削の英語は turning です。辞書とJISの両方で対応を確かめると、英語の資料を読み進めやすくなります。

旋盤は lathe、JISは turning machine も併記する

JIS B 0105:2012 は、旋盤の対応英語として lathe と turning machine を併記。

JISの適用範囲は主として金属切削で、Cambridge と Oxford の辞書は木材も含めて定義します。資料探しでは turning machine も候補語です。

木工旋盤は「木工旋盤とは?選び方からおすすめ機種・バイトの種類まで初心者向けに解説」を参照してください。

旋削の英語は turning、外丸削りも turning と書く

旋削の対応英語は turning です。JIS B 0106:2016 は外丸削りにも turning を示し、straight turning を併記しています。

旋削と外丸削りが同じ綴りなので、資料中の turning が加工名全般か外丸削りかは、前後の文で見分けます。

旋削の種類や条件は「旋削加工(ターニング)とは?種類・バイト・切削条件を徹底解説」を参照してください。

出典:JIS B 0105:2012「工作機械―名称に関する用語」(3 用語及び定義 b) 旋盤 02000)

出典:JIS B 0106:2016「工作機械―部品及び工作方法―用語」(3 用語の分類 b) 工作方法 01100 旋削・01101 外丸削り)

出典:Cambridge Advanced Learner’s Dictionary & Thesaurus「lathe」

出典:Oxford Advanced Learner’s Dictionary「lathe」

旋盤の種類を英語で表す|JISが示す語と、JISに見出し語がない呼び方

旋盤の種類は、JISが対応英語を示す語と、JISに見出し語がない呼び方の2群。英語資料には後者も混ざるため、根拠の違いで区別しておきます。

JISが対応英語を示している旋盤の種類

日本語

JISの対応英語

慣用語

普通旋盤

centre lathe/engine lathe/parallel lathe/conventional lathe

卓上旋盤

bench lathe

ベンチレース

工具旋盤

tool room lathe

ねじ切り旋盤

thread cutting lathe

タレット旋盤

turret lathe/capstan lathe

自動旋盤

automatic screw machine/automatic lathe

自動盤

立て旋盤

vertical lathe/vertical boring and turning mill

倒立旋盤

inverted vertical lathe

逆立ち旋盤

超精密旋盤

ultra-precision lathe

普通旋盤は4語、タレット旋盤と自動旋盤は各2語を併記。

資料ごとに英語が違っても、それがJISの併記語どうしなら同じ用語を指します。各旋盤の構造と用途の違いをまとめた記事が「旋盤の種類を徹底解説|制御方式・構造・用途で分類」です。

NC旋盤・複合旋盤は、確認した英語ページで呼び方が割れる

区分

確認した表記

JIS(複合工作機械)

multi-tasking machine tool/combined machine tool

DMG MORI

CNC lathes/turn-mill centers

オークマ

CNC Lathes

ヤマザキマザック

CNC Turning Centers/Multi-Tasking Machines

JISの見出し語に「数値制御旋盤」「NC旋盤」「複合旋盤」はなく、数値制御旋盤の英語も示されていません。

NC旋盤を英訳する場面では、相手先の資料の表記が基準です。両者の違いは「CNC旋盤とは?NC旋盤との違いや種類・メリット・選び方をわかりやすく解説」で詳しく解説しています。

出典:JIS B 0105:2012「工作機械―名称に関する用語」(3 用語及び定義 b) 旋盤 02100〜02909の対応英語列)

出典:JIS B 0105:2012「工作機械―名称に関する用語」(3 用語及び定義 a) 基本 01202 複合工作機械)

出典:DMG MORI USA「CNC Lathes – DMG MORI」

出典:オークマ「Products」(英語サイト・CNC Lathes の製品分類)

出典:Mazak Corporation 米国サイト「Welcome to Mazak Corporation」(製品カテゴリ:CNC Turning Centers・Multi-Tasking Machines)

旋削とJISの工作方法の英語|外丸削り・面削り・ねじ切り・突切りほか

加工の英語は、旋削に当たる語と、JISの工作方法に載るそれ以外の語に分かれます。外丸削りや突切りは前者、穴あけや面取りは後者です。

旋削に当たる加工の英語

日本語

JISの対応英語

内容

旋削

turning

工作物を回転させ、バイトに送り運動を与えて行う切削

外丸削り

turning/straight turning

工作物の外周を円筒状にする旋削

テーパ削り

taper turning

工作物をテーパ状にする旋削

面削り

facing

工作物の端面を平面状にする旋削

ねじ切り

screw-thread cutting/thread cutting/threading/chasing

旋削によって工作物にねじを削り出す方法

突切り

parting/cutting off

突切りバイトを半径方向に送って切断する方法

逃げ溝切り

recessing/necking

主としてバイトで逃げ溝を作り出す旋削

ねじ切りは4語が併記されているので、工程表の英語が資料ごとに違っても、その4語のどれかなら同じ加工を指します。

JISの工作方法に載る穴あけ・仕上げ・面取りなどの英語

日本語

JISの対応英語

穴あけ

drilling

中ぐり

boring

タップ立て

tapping

リーマ仕上げ

reaming

荒削り

rough cutting

仕上げ削り

finishing

面取り

chamfering

ローレット切り

knurling

総形削り

form turning

この表の語は、切削一般を含むJISの工作方法の用語です。実際の穴あけ手順は、センタリングのコツとあわせて「旋盤のドリル加工とは?穴あけ手順とセンタリングのコツ」で読めます。

出典:JIS B 0106:2016「工作機械―部品及び工作方法―用語」(3 用語の分類 b) 工作方法 01100〜01106・00201〜00231・02100〜03100)

英語の資料を読むときに迷いやすい表記ゆれ

英語の資料では、同じ部品や機械が別の語で書かれる場面があります。割れ方は、JISの併記語、英式と米式の綴り、製品カテゴリの呼び名の3通りです。

一つの部品名に複数の英語が対応する

JISは主軸台に headstock と spindle stock、刃物台に tool rest と tool post を併記し、優劣を付けていません。

振れ止めは固定式が steady rest、移動式が follow rest と、日本語1語が2つの英語に分かれます。部位の英語は「旋盤の各部名称を図解で解説|役割・英語名・NC旋盤との違いまで」を参照。

英式と米式で綴りが違う語

JIS B 0105 の普通旋盤は centre lathe、JIS B 0106 のセンタは center と、同じJISのなかで英式と米式の綴りが混在しています。

英語サイトで製品カテゴリの呼び名が違う

オークマの英語製品ページは、総称の CNC Lathes の分類内に、機種分類として Twin Spindle Turning Centers が並ぶ構成。

同じ資料内に総称と機種分類の語が並ぶ場合、語の違いをそのまま機械の違いと取り違えないようにします。

出典:JIS B 0106:2016「工作機械―部品及び工作方法―用語」(3 用語の分類 a) 工作機械部品 1) 旋盤 010.1400 主軸台・010.2300 刃物台・011.1520 センタ・011.4206 固定振れ止め・011.4207 移動振れ止め)

出典:オークマ「Products」(英語サイト・CNC Lathes と Twin Spindle Turning Centers の並び)

出典:Cambridge Advanced Learner’s Dictionary & Thesaurus「centre」(UK centre/US center の表記)

シェアリングファクトリーについて

シェアリングファクトリーは、中古工作機械の売買を扱う会社です。

工作機械の売買・導入でお困りの際は、シェアリングファクトリーへお気軽にお問い合わせください。

旋盤の英語についてよくある質問

Q1. lathe の発音はどう表記しますか?

lathe の発音記号は、Cambridge と Oxford のどちらの辞書も /leɪð/ です。

Cambridge は英式と米式の欄に同じ記号を並べ、発音の差は記号に出ていません。語末の ð は、Oxford の発音記号表で this の th にあたる音として挙げられています。

品詞は名詞です。

Q2. 旋盤工は英語で何といいますか?

旋盤を扱う人は lathe operator と表せます。

Oxford Collocations Dictionary は、lathe を前に置いて使う名詞の例として operator を挙げています。

Oxford Advanced Learner’s Dictionary による operator の定義は、機器や機械を操作する人です。

職種名として書類や求人で使うときは、相手先の資料の呼び方に合わせると行き違いを防げます。

Q3. 往復台の carriage は、タレット旋盤の部品名と同じ綴りですか?

はい、同じ綴りです。

JIS B 0106:2016 は往復台(010.2110)に carriage を示し、タレット旋盤のタレットキャリジ(013.2111)にも carriage を示しています。

往復台はベッド上を往復して刃物の送り運動を行う台で、タレットキャリジはラムを抱いて縦方向の位置を調整する台です。

Q4. 旋盤の定義にある「正面削り」は、JISの工作方法の用語表にありますか?

工作方法の用語表に「正面削り」の見出しはありません。

JIS B 0105 の旋盤の定義文には、外丸削りや突切りと並んで正面削りが書かれています。

一方、JIS B 0106 の旋削の表では、工作物の端面を平面状にする旋削が面削りで、対応英語は facing です。

Q5. 「汎用旋盤」の英語は何ですか?

JISの用語表に「汎用旋盤」の見出しはなく、対応英語も示されていません。

近い用語は普通旋盤で、centre lathe など4語が併記。ただし汎用旋盤と普通旋盤が同じ機械を指すとは規格に書かれていないため、同一とは断定できません。

英訳を求められたら、相手先が使う語を先に確かめます。

出典:Cambridge Advanced Learner’s Dictionary & Thesaurus「lathe」(発音記号・品詞の記載)

出典:Oxford Advanced Learner’s Dictionary「lathe」(発音記号・Oxford Collocations Dictionary の operator)

出典:Oxford Advanced Learner’s Dictionary「operator」(定義:a person who operates equipment or a machine)

出典:Oxford Learner’s Dictionaries「Pronunciation guide」(発音記号表:ð this/θ thin)

出典:JIS B 0106:2016「工作機械―部品及び工作方法―用語」(3 用語の分類 a) 工作機械部品 1) 旋盤 010.2110 往復台・1-3) タレット旋盤 013.2111 タレットキャリジ)

出典:JIS B 0105:2012「工作機械―名称に関する用語」(3 用語及び定義 b) 旋盤 02000 旋盤の定義・02100 普通旋盤)

まとめ:旋盤の英語は lathe、種類と加工の英語名はJISの対応英語で確かめられる

旋盤は英語で lathe、旋削は turning です。JISは旋盤の種類と加工に参考の対応英語を示す一方、NC旋盤の英語は載せていません。

複合の呼び方も、確認したメーカーのページで割れていました。資料ごとに併記語や綴りが違う点も押さえておくと読み違えません。

英語資料を読む前に、「旋盤の各部名称を図解で解説|役割・英語名・NC旋盤との違いまで」で用語を確かめてください。

工作機械の売買・導入をご検討の方は、お気軽にご相談ください。