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旋盤加工とは?基本原理と仕組み

旋盤加工の基本について、以下の3点から見ていきます。

  1. 旋盤加工の基本原理
  2. 旋盤の基本構造と各部の名称
  3. 旋盤加工でつくれる製品例

それぞれ解説していきます。

1. 旋盤加工の基本原理

旋盤加工とは、主軸に固定したワーク(加工対象の素材)を高速回転させ、バイトと呼ばれる切削工具を当てて削り出す切削加工の一種です。 ワークが回転する側、工具が移動する側という役割分担が、フライス加工との大きな違いになります。

回転するワークに対してバイトを前後・左右に送ることで、外周を丸く削ったり、穴を広げたり、溝を入れたりと多彩な加工を1台でこなせます。 丸棒や円盤状の素材から製品・部品を削り出す場面で、旋盤加工はもっとも基本的かつ汎用性の高い方法です。

2. 旋盤の基本構造と各部の名称

旋盤は大きく分けて「主軸台」「心押し台」「往復台」「ベッド」の4つのパーツで構成されています。 主軸はワークを回転させる心臓部で、その先端にチャック(工作物を掴む装置)が取り付けられています。

チャックで素材をしっかり把持し、主軸のモーターが高速回転を生み出す仕組みです。 往復台にはバイトを固定する刃物台が載っており、ハンドル操作やNC制御によって縦方向・横方向に精密に送れます。

ベッドは機械全体の土台であり、加工精度を左右する剛性の要となる部品です。

3. 旋盤加工でつくれる製品例

旋盤加工は身の回りの多くの製品づくりに使われている、もっとも身近な金属加工技術のひとつです。 ボルト・ナット・シャフト・ピン・バルブ・パイプ継手など、丸い形状を持つ金属部品の多くが旋盤で削り出されています。

自動車のエンジン部品や油圧シリンダー、医療機器のネジ類、半導体製造装置の精密部品にも旋盤加工が欠かせません。 普段何気なく使っている水道の蛇口やドアノブの金属部分にも、旋盤加工の技術が活かされています。

旋盤加工の種類と加工方法

旋盤加工の種類と加工方法一覧

旋盤加工の種類は主に以下の通りです。

  1. 外径加工(外丸削り)
  2. 内径加工(中ぐり)
  3. 端面加工
  4. テーパー加工
  5. 溝加工・突っ切り加工
  6. ねじ切り加工
  7. 穴あけ加工(ドリル加工)
  8. ローレット加工

それぞれ解説していきます。

1. 外径加工(外丸削り)

外径加工は、回転するワークの外周面にバイトを当て、円筒形状に削り出すもっとも基本的な加工方法です。 丸棒の直径を狙った寸法に仕上げる場面で多用されます。

荒削りで大まかな形状をつくり、仕上げ削りで寸法精度と表面粗さを追い込む2段階が一般的な手順です。 CNC旋盤を使えば、外径の仕上げ精度は±0.01mm以内に収まるケースも珍しくありません。

2. 内径加工(中ぐり加工)

内径加工は、ワークにあらかじめ開けた下穴の内側をバイトで広げ、所定の内径寸法に仕上げる方法です。 ベアリングの圧入穴やシリンダー内面など、精密な円筒内面が求められる部品で欠かせません。

工具がワーク内部に入り込む構造上、切りくずの排出と振動の抑制が加工品質を左右します。 内径用のボーリングバーは細長い形状になるため、突き出し量を最小限に抑えて剛性を確保する工夫が大切です。

3. 端面加工

端面加工は、ワークの端面(切断面)を平らに削る加工で、部品の全長寸法を決める役割を担います。 外径加工や内径加工の前工程として、基準面をつくる目的で最初に行うのが一般的です。

バイトをワークの中心に向かって横方向に送り込み、端面を均一にさらいます。 仕上がった端面の平面度は、後工程の組み立て精度にも直結するため、送り速度と切り込み量の設定に注意が必要です。

4. テーパー加工

テーパー加工は、ワークの外径や内径を一定の角度で徐々に細く(または太く)削り、円錐形状をつくる方法です。 モールステーパーやメトリックテーパーなど、規格化された勾配が多く使われています。

汎用旋盤では刃物台の角度を傾けて加工しますが、NC旋盤なら座標指定だけで正確なテーパー角を再現できます。 工具や治具の嵌合部分にテーパー形状が採用される理由は、抜き差ししやすく、かつ高い芯出し精度を得られるからです。

5. 溝加工・突っ切り加工

溝加工は、ワークの外周面や端面に一定幅・一定深さの溝を切り込む加工です。 Oリング用の溝やスナップリング溝など、部品の機能に直結する形状を削り出す場面で活躍します。

突っ切り加工は、回転中のワークに薄刃の突っ切りバイトを押し当て、素材を切断・分離する方法です。 長尺の丸棒から必要な長さの部品を切り出す工程で使われ、量産ラインでは加工サイクルの短縮に直結します。

いずれも刃幅が狭いため切削抵抗が集中しやすく、ビビリ(振動)の発生に注意が必要です。

6. ねじ切り加工

ねじ切り加工は、回転するワークに対してねじ切りバイトを一定のピッチで送り、おねじやめねじの螺旋溝を形成する方法です。 主軸の回転数と送り速度を正確に同期させる必要があり、旋盤加工のなかでも精度管理の難度が高い種類になります。

NC旋盤ではGコード(G32やG76など)の指令一つでピッチと切り込み回数を自動制御でき、均一なねじ山を量産できます。 メートルねじ・インチねじ・台形ねじなど、対応するねじ規格の幅広さも旋盤加工の強みです。

7. 穴あけ加工(ドリル加工)

穴あけ加工は、旋盤の心押し台にドリルを取り付け、回転するワークの中心に穴を開ける方法です。 内径加工(中ぐり)の前工程として下穴を開けるほか、貫通穴そのものが製品形状になるケースもあります。

旋盤での穴あけはワーク側が回転するため、ドリルの芯ブレが起きにくく、高い同軸度を確保しやすいのが特徴です。 深穴加工ではステップ送り(一定量削ったらドリルを引き抜いて切りくずを排出する動作)が加工トラブルを防ぐ基本テクニックになります。

8. ローレット加工

ローレット加工は、ワークの外周面に細かい凹凸模様(ローレット目)を転写する加工で、滑り止めの機能を持たせる目的で使われます。 つまみネジやハンドル、計測器の操作ノブなど、手で回す部品に多く見られる加工です。

切削ではなく専用のローレット工具をワーク表面に押し付ける「転造方式」が一般的で、切りくずがほとんど出ない点が特徴です。 平目・綾目(クロス目)の2種類があり、用途や見た目に合わせて使い分けます。

旋盤加工で使用される機械の種類

旋盤加工で使用される機械は主に以下の通りです。

  1. 汎用旋盤(普通旋盤)
  2. NC旋盤・CNC旋盤
  3. タレット旋盤
  4. 自動旋盤(スイス型・主軸台固定型)
  5. 正面旋盤・立旋盤
  6. 複合加工機

それぞれ解説していきます。

1. 汎用旋盤(普通旋盤)

汎用旋盤は、作業者がハンドルを手動で操作してワークを削る、もっとも歴史の長い旋盤です。 数値制御の装置を持たないシンプルな構造のため、導入コストは数十万〜数百万円程度に抑えられます。

1品ものの試作や修理部品の加工では、プログラムを組む手間がない汎用旋盤のほうがかえって効率的な場合も少なくありません。 ただし加工精度は作業者の技量に左右されやすく、量産には不向きな点がデメリットです。

2. NC旋盤・CNC旋盤

NC旋盤は、数値制御(Numerical Control)の装置を搭載し、プログラム通りにバイトを自動で動かす旋盤です。

同じプログラムを呼び出すだけで同一精度の部品を何百個でも削り出せる点が強みです。 価格帯は卓上・小型で新品100万〜500万円、中型で500万〜1,500万円、大型で1,500万〜2,000万円以上が目安でしょう(2026年4月時点)。

3. タレット旋盤

タレット旋盤は、回転式の刃物台(タレット)に複数の切削工具をあらかじめセットしておき、工具の自動切り替えで連続加工を行う旋盤です。 タレットには10本以上の工具を装着できるモデルもあり、外径削り→溝入れ→ねじ切りといった複数工程を段取り替えなしで完了できます。

工具交換のたびに機械を止める必要がないため、量産部品のサイクルタイム短縮に直結する装置です。 NC・CNC制御と組み合わせたNCタレット旋盤が現在の主流となっています。

4. 自動旋盤(スイス型・主軸台固定型)

自動旋盤は、素材の供給から加工・切断までを無人で連続運転できる旋盤で、小径・長尺部品の大量生産に特化しています。 スイス型(主軸台移動型)はワーク側が前後に動く構造で、時計部品や医療機器のピンなど細径精密部品の加工で世界的に高いシェアを持つ方式です。

一方、主軸台固定型は剛性が高く、やや大きめの径の部品に向いています。 ツガミ、シチズンマシナリー、スター精密といった日本メーカーが自動旋盤の分野では世界トップクラスの技術力を誇ります。

5. 正面旋盤・立旋盤

正面旋盤は、直径が大きく長さの短いワーク(円盤状の部品)を加工するために設計された旋盤です。 フライホイールやブレーキディスクなど、大径の端面加工や外径加工に向いています。

立旋盤は主軸が垂直方向に配置されたタイプで、大型・重量物のワークをテーブルに載せて加工できます。 ワークの自重で安定するため、クレーンでの着脱が必要な大型部品の加工に適した機械です。

6. 複合加工機

複合加工機は、旋盤の回転加工にマシニングセンタ(自動工具交換機能付きのNC工作機械)のミーリング機能を一体化した装置です。 旋削・フライス・穴あけ・タップといった異なる加工を1台で完結できるため、工程集約による納期短縮とワークの着脱回数削減を同時に実現します。

従来は旋盤とマシニングセンタの2台をまたいでいた工程が、複合加工機なら1回のチャッキングで完了です。 導入コストは高額ですが、多品種少量生産の現場ではトータルコストの削減につながるケースが増えてきました。

旋盤加工の手順

旋盤加工の基本的な手順は、主に以下の5つの工程に分かれます。

  1. 加工図面の確認と段取り
  2. ワークのチャッキング(固定)
  3. 切削条件の設定
  4. 荒加工から仕上げ加工
  5. 寸法検査と品質チェック

それぞれ解説していきます。

1. 加工図面の確認と段取り

旋盤加工の最初の工程は、加工図面を読み取り、必要な工具や材料を準備する「段取り」です。 図面には寸法公差・表面粗さ・材質などの情報が記載されており、加工の手順を事前に組み立てておく必要があります。

段取りの良し悪しが加工全体の効率と品質を左右するため、熟練の加工者ほど段取りに時間をかける傾向にあります。 使用する刃物(バイト)の種類や切削油の選定もこの段階で行いましょう。

2. ワークのチャッキング(固定)

段取りが完了したら、加工する素材(ワーク)をチャック(固定装置)に取り付けます。 チャッキングでは、ワークの中心軸がずれないように芯出し作業を行うことが大切です。

芯出しの精度が0.01mm単位でずれるだけで、仕上がり寸法に大きく影響します。 ダイヤルゲージを使って振れを確認しながら調整するのが一般的な方法です。

三爪チャック・四爪チャック・コレットチャックなど、ワークの形状や加工内容に応じた固定方法を選びましょう。

3. 切削条件の設定

ワークを固定したら、回転数・送り速度・切り込み量の3つの切削条件を設定します。 条件の設定は、材質や工具の種類によって大きく変わるポイントです。

アルミニウムは回転数を高めに設定できますが、ステンレスは熱がこもりやすいため低速で加工するのが基本となります。

CNC旋盤であればプログラム上で条件を入力しますが、汎用旋盤では加工者の経験と判断が求められる工程です。

4. 荒加工から仕上げ加工

切削条件を設定したら、まず荒加工で大まかな形状を削り出し、次に仕上げ加工で最終寸法に近づけていきます。

荒加工では切り込み量を大きくとって効率よく材料を除去し、仕上げ加工では切り込み量を小さくして表面の精度を高めていく流れです。

仕上げ加工では1/1000mm(ミクロン)単位の寸法精度が求められるケースもあり、送り速度を落として慎重に削ります。

工中に発生する切粉の色や形状、加工音の変化にも注意を払いましょう。ベテランの職人は音で異常を検知し、刃物の摩耗や加工トラブルを未然に防いでいます。

5. 寸法検査と品質チェック

加工が完了したら、マイクロメーターやノギスを使って仕上がり寸法を測定します。 図面の公差範囲内に収まっているかを一つひとつ確認する工程です。

外径・内径・長さだけでなく、表面粗さや真円度なども検査対象となります。 量産品の場合は抜き取り検査が一般的ですが、試作品や高精度部品では全数検査を行うことが多いでしょう。

検査結果を記録に残しておくと、次回以降の加工条件の改善にも役立ちます。

旋盤加工に適した材質

旋盤加工に適した素材一覧

旋盤加工に適した材質は、主に以下の5種類に分けられます。

  1. 鉄(SS400・S45C)
  2. ステンレス(SUS304・SUS316)
  3. アルミニウム(A5052・A2017)
  4. 真鍮・銅
  5. 樹脂・プラスチック

それぞれ解説していきます。

1. 鉄(SS400・S45C)

鉄は旋盤加工で最も多く使われる材料です。 SS400は一般構造用の鋼材で、コストが低く入手しやすい素材として幅広い用途に採用されています。

S45Cは炭素含有量が多く、焼き入れによって硬度を高められるため、シャフトや歯車などの機械部品に適した材質です。 切削性も良好で、旋盤加工の基本を学ぶ素材としても広く使われています。 寸法精度を出しやすい点も、鉄が旋盤加工の定番素材である理由のひとつでしょう。

2. ステンレス(SUS304・SUS316)

ステンレスは耐食性に優れた金属素材で、食品機械や医療機器の部品に多く使われています。 SUS304はステンレスの代表的な鋼種で、錆びにくさと強度のバランスが良い材質です。

ただし、ステンレスは加工硬化を起こしやすく、鉄やアルミに比べて切削の難易度がやや高い素材でもあります。

刃物の摩耗が早く進むため、切削速度を落とし、適切な切削油を使って熱を逃がす工夫が求められるでしょう。 SUS316は耐食性がさらに高く、海水に触れる環境や化学プラントの部品に採用されています。

3. アルミニウム(A5052・A2017)

アルミニウムは軽量で切削性が良好なため、旋盤加工との相性がとても良い素材です。 A5052は耐食性に優れた汎用アルミ合金、A2017(ジュラルミン)は強度が高く航空機部品にも使われる材質となっています。

アルミは鉄やステンレスに比べて柔らかいため、高い回転数で加工でき、精度の高い仕上がりを得やすい点が特徴です。

切粉が絡みやすいという注意点はありますが、適切な刃物の選定と送り速度の調整で対処できます。 軽量化が求められる自動車部品や電子機器のケースなどに幅広く活用されている素材です。

4. 真鍮・銅

真鍮(しんちゅう)は銅と亜鉛の合金で、切削性がきわめて良好な金属です。 バリが出にくく、仕上がりの表面がきれいに整うため、精密な小型部品の旋盤加工に適しています。

電気部品のコネクタや端子、水道のバルブ、装飾品など、導電性や見た目の美しさが求められる用途で多く選ばれる材質です。 銅も導電性・熱伝導性が高い素材ですが、真鍮と比べると柔らかくバリが出やすい傾向があります。

いずれも加工単価は鉄やアルミよりやや高めになる点を覚えておきましょう。

5. 樹脂・プラスチック

金属以外に、樹脂やプラスチックも旋盤加工の対象素材です。 MCナイロン・POM(ポリアセタール)・PTFE(テフロン)などのエンジニアリングプラスチックが旋盤で加工されるケースが増えています。

樹脂素材は軽量・絶縁性・耐薬品性に優れ、食品機械や半導体装置の部品として需要が伸びている分野です。

ただし金属に比べて熱に弱く、切削時の摩擦熱で変形しやすいため、低速回転かつ切り込み量を小さくする調整が求められます。 寸法精度は金属ほど追い込めない場合もありますが、用途に合った材料を選べば十分な品質を確保できるでしょう。

旋盤加工のメリット・デメリット

旋盤加工のメリットとデメリットは以下の通りです。

 

項目

内容

メリット

高精度・量産向き・自動化しやすい

デメリット

形状の制約・初期コスト

 

それぞれ解説していきます。

メリット:高精度な円筒加工と生産性の高さ

旋盤加工の最大のメリットは、円筒形状の部品を1/1000mm単位の精度で仕上げられる点です。 ワークを回転させながら刃物を当てる加工方式は、真円度や同軸度を出しやすく、シャフトやピンなどの精密部品に適しています。

CNC旋盤を使えばプログラムによる自動化が可能で、同じ品質の部品を繰り返し大量に生産できます。

段取り替えの時間も比較的短いため、多品種少量生産にも対応しやすいでしょう。 人手に頼らない自動運転により、効率的な24時間稼働を実現している工場も少なくありません。

デメリット:加工形状の制約と設備投資コスト

一方で、旋盤加工は回転軸を中心とした「丸もの」に特化しているため、四角形や複雑な立体形状の加工には不向きです。 角穴やポケット加工が必要な場合は、フライス加工やマシニングセンタとの併用が求められます。

CNC旋盤の導入コストも新品で100万〜2,000万円と幅が広く、設備投資の負担は小さくありません(2026年4月時点)。

品質の高い加工を実現するためには、機械本体だけでなく刃物・測定器・切削油などの周辺コストも考慮しておく必要があるでしょう。

旋盤加工とフライス加工の違い

旋盤加工はワーク(加工対象物)を回転させ、固定した刃物を当てて削る方式です。 一方、フライス加工は刃物(フライス)を回転させ、固定したワークに当てて削ります。 「何を回転させるか」が根本的に異なる点を押さえておきましょう。

比較項目

旋盤加工

フライス加工

回転するもの

ワーク(素材)

刃物(フライス)

得意な形状

円筒・円錐・ねじ

平面・溝・ポケット

代表的な部品

シャフト、ボルト、ブッシュ

金型、プレート、ブラケット

使用機械

旋盤・CNC旋盤

フライス盤・マシニングセンタ

 

実際の製造現場では、旋盤で丸もの加工→フライス盤で平面追加工と、両方を組み合わせるケースが一般的です。 複合加工機なら両方の切削を1台でこなすことも可能でしょう。

旋盤加工の料金相場と費用の目安

旋盤加工の外注費用は、加工内容や数量によって大きく変動します。 依頼前に料金の目安を把握しておけば、見積もりの妥当性を判断しやすくなるでしょう。

加工費用の構成と相場感

旋盤加工の料金は、主に「材料費」「段取り費」「加工費(チャージ単価×加工時間)」「検査費」の4項目で構成されています。

チャージ単価(1時間あたりの加工費)は、汎用旋盤で3,000〜5,000円、CNC旋盤で4,000〜8,000円が目安です(2026年4月時点)。

単品の試作加工では1個あたり3,000〜10,000円程度、量産品では数量が増えるほど1個あたりの単価は下がり、100個以上のロットで500〜2,000円程度になるケースもあります。

材質の違いも費用に影響し、ステンレスや耐熱合金は鉄やアルミに比べて加工時間が長くなるため、単価が高くなる傾向です。

費用を抑えるためのポイント

加工コストを抑えるには、いくつかの工夫が有効です。 まず、図面の寸法公差を必要以上に厳しく設定しないことが、品質と納期・費用のバランスを取るうえで大切になります。

公差が厳しいほど仕上げ加工に時間がかかり、不良率も上がるため、機能上問題のない箇所は一般公差で指定するのがおすすめです。

また、加工しやすい材質を選ぶ・ロット数をまとめる・複数の加工業者から相見積もりを取るといった方法も、費用を抑える基本的な手段として覚えておきましょう。

旋盤加工の注意点と安全対策

旋盤加工は高速で回転する機械を扱うため、安全面への配慮がとても大切です。

最も注意すべき事故は、回転するチャックやワークへの巻き込まれです。 作業時は長袖の袖口をしっかり締め、手袋は着用しないのが旋盤作業の基本ルールとなっています。 軍手や布手袋は回転部に巻き込まれやすいため、素手で作業するのが原則でしょう。

切粉(きりこ)の飛散にも注意が必要です。 金属の切粉は鋭利で高温になるため、保護メガネを着用し、絡まった場合は機械を停止してからフックで除去しましょう。

加工前のチャック締め付け確認、刃物の摩耗チェック、切削油の残量確認を毎回のルーティンにしておくことが事故防止の基本です。

工作機械の売買・導入ならシェアリングファクトリー

CNC旋盤や汎用旋盤の導入を検討している方にとって、中古機の活用は初期投資を抑える有効な手段です。 シェアリングファクトリーは、中古工作機械の売買・レンタルに特化したサービスを提供しています。

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旋盤加工についてよくある質問

Q1. 旋盤加工は個人で持ち込みできますか?

個人からの加工依頼を受け付けている町工場やオンライン加工サービスは増えています。図面データ(PDF・DXF・CADファイルなど)を用意すれば、1個からでも対応してもらえるケースが多いでしょう。ただし、個人向けの場合は最低ロット料金が設定されていることがあるため、事前に見積もりを取って確認するのがおすすめです。

Q2. 旋盤加工に必要な資格はありますか?

旋盤加工の作業自体に法的な資格は必要ありません。ただし、技能を証明する国家資格として「機械加工技能士(普通旋盤作業・数値制御旋盤作業)」があり、特級・1級・2級・3級の4段階に分かれています。就職や転職の際に技能士資格を持っていると、即戦力として評価されやすくなるでしょう。

Q3. 旋盤加工の料金相場はどのくらいですか?

加工内容や材質、数量によって変動しますが、単品の試作品で1個あたり3,000〜10,000円程度が目安です。量産品は100個以上のロットで1個あたり500〜2,000円程度まで下がることもあります。CNC旋盤のチャージ単価は1時間あたり4,000〜8,000円が相場となっています(2026年4月時点)。

Q4. 旋盤加工とフライス加工の違いは何ですか?

最大の違いは「何を回転させるか」です。旋盤加工はワーク(素材)を回転させて刃物で削り、フライス加工は刃物を回転させてワークを削ります。旋盤は円筒形状の「丸もの」、フライスは平面や溝の「角もの」が得意な加工方法です。両方を組み合わせて使う場面も多くあります。

Q5. 旋盤加工のコツは?初心者が押さえるべきポイント

初心者がまず意識すべきポイントは、チャッキング時の芯出しを丁寧に行うことです。ワークの振れが大きいと仕上がり精度に直結します。加工中は切粉の形状や加工音の変化に注意を払い、異常があればすぐに送りを止める習慣をつけましょう。切削条件は控えめな値から始めて、少しずつ最適値を探るのが上達への近道です。

まとめ:旋盤加工の基礎を押さえて最適な加工方法を選ぼう

本記事では、旋盤加工の基本原理から種類、手順、料金相場までを解説しました。

  • 旋盤加工はワークを回転させバイトで削る加工方法で、円筒形状の部品に適している
  • 加工の種類は外径・内径・端面・テーパー・溝・ねじ切りなど8種類が基本
  • メリットは1/1000mm単位の高精度と量産性、デメリットは形状制約と設備コスト
  • 外注の料金相場は単品で3,000〜10,000円、量産100個以上で500〜2,000円が目安

工作機械の売買・レンタルをご検討の方は、お気軽にご相談ください。